企業の幹部候補、新規ビジネス開発担当、R&Dメンバーや海外市場開拓担当者を、実戦力のあるグローバル人材へと短期集中的に進化させるためには、英会話スクールの枠を越える大胆なプログラムが必要です。グローバルかつリアルなビジネス環境で本物の研鑽を積むこと。ダイナミックでチャレンジングな環境で、英語で実践力を鍛えられる場所、それがベルリンのグローバル・スタートアップ企業です。そもそも英語が母語でない人々の集まりだけに、コミュニケーションの条件は平等でもあるのです。
低リスク環境で会社の高度人材を大きく成長させる、最も実践的な方法です。
「海外スタートアップ・インターン出向プログラム」を社内制度として整え始めている企業が出てきています。海外で働いてみたい、という優秀な新入社員や若手社員に対して会社の魅力を高めることができるからです。求人の際のアピール力、また優秀な社内人材に対するリテンション(キープ)力につながります。
「我が社に来れば、ベルリンのベンチャー企業で働いてみる機会がある」という打ち出しは、チャレンジを恐れない、能力向上に意欲的な就活生にこそ響くでしょう。スタートアップ企業を研修リソースとして使うため、海外支店がなくても可能なグローバル人材育成制度です。
・スタートアップ企業はヒエラルキーがフラット
・チームの一人一人に対する要求度が高い
・イニシアチブと行動力が求められる
・コミュニケーションは朝から晩まで英語
・社内の形式的プロセスが少ない
・リスクテイキングなカルチャー
・失敗に対する許容度が高い
社員を送り込んだ研修先のスタートアップとは、長期にわたる協力関係を構築することが可能です。欧州の国際的な人材を、逆にインターンとして日本へ迎えることもでき、社内の国際化に役立ちます。
欧州の中でもドイツは特に治安が良く、法の遵守が大切にされる社会です。もちろん気を引き締めて、隙のないオーラを身につけることは大切です。しかし拳銃社会である米国とは事情が全く異なります。
欧州で大切な個人主義。過干渉のない、自由な世界です。日本的な甘えを持たず、実力主義に徹するならば、とても生きやすい世界です。
グローバル事業の構築と展開のために、会社人材をどのようにレベルアップさせれば良いのか。
求められるのは「二つの度胸」だと考えます。
英語でもひるまずにコミュニケーションが取れる「対話度胸」は、将来の交渉における冷静さと強さの源泉になります。もうひとつは、新しいことにチャレンジする「ゼロから度胸」。そのような度胸を身につけた社員は、会社を内側から変える力になるでしょう。
スタートアップは、ゼロから始める集団です。そのような集団の中で、ゼロからイチを作り出す作業に参加し、自ら没頭すること。そしてマルチ方向にネットワークを広げ、ビジネスチャンスを自ら開拓します。これからの日本人が必要とする「二つの度胸」を身につけるもっとも実践的な手段です。
海外市場への進出と、人材のグローバル化に課題を抱えていた、ある日本有数のテクノロジー企業。ベルリンでの研修に社員を送り出し、その成長ぶりに注目しました。滞在期間を当初3ヶ月の予定から6ヶ月、最終的には10ヶ月に延長したのです。10ヶ月後、会社に戻ってきた社員を迎えた執行役上司の感想は一言、「顔つきを変えて帰ってきた」でした。
外に出して、一生懸命にもがく経験をさせること。メンタルな強靭さと積極性がそこから生まれます。それは会社の大きな資産となるでしょう。
リクルートテクノロジーズ社はエンジニア幹部候補のグローバル人材開発に、bistreamの人材育成プログラムを利用。
ベルリンのスタートアップ起業でのインターンについての参加者本人の感想はこちら。
エンジニアだけでなく、海外市場開拓担当、R&Dメンバー、企業戦略チームのメンバーなど、様々な社内リソースのグローバル人材化と「底力アップ」に役立ちます。